【高齢者運転講習体験記】高齢者運転講習を受講してきました。

70歳を超えると運転免許更新前に高齢者運転講習を受けないと運転免許を更新することができません。
高齢者運転講習を受講した体験を参考までに紹介します。

私の運転免許更新は71歳の10月でしたが、更新月の半年ほど前に警察庁運転免許本部から三つ折りの運転講習の案内葉書が自宅に届きます。
次のような内容の葉書です。通常はB.シニア運転者講習を受けます。

高齢者運転講習はがき20200220_2342補正回転

 

その葉書の裏面に教習所の一覧が印刷されています。

宛名面には「到着後すぐに開封し手続きを始めてください。」と朱書きされています。
何故か?、それは噂に聞いていましたが地元の教習所の予約が満杯ですぐに取れないからです。

私の住まいの八王子市の教習所は案内葉書に2カ所が指定されていました。まず自宅に近い教習所に電話で予約打診すると「半年先まで予約満杯で予約を受けられません。」とあっさり断わられました。
すこし遠い2カ所目の教習所に電話すると、まず免許期限切れの更新日を聞かれ、それなら予約を受けられますと4か月も先の予約を取ることができました。免許期限切れの1か月前の日にやっと運転講習の予約が取れたということです。

運転講習案内の葉書が来たらすぐに教習所の予約を取ることが必要です。そうしないと地元市では予約が取れず遠くの他市の教習所を何カ所も当たる羽目になりかねません。

 

高齢者運転教習所

 

高齢者運転講習の内容

予約日の指定時間の20分ほど前に運転教習所に行きました。
運転免許証と印鑑、それと受講料5,100円の持参を忘れないように。

当日は私を含めて12人の受講者でした。予想外に12人と小人数でした。私以外は75歳以上の方で既に2回目の受講のようでした。

講習の内容は次の通りです。所要時間は約2時間でした。

1)事前説明
いかにも手慣れた様子の恰幅のよい中年の講師の方から、まず教室で運転講習のあらましについて説明を受けます。
高齢者運転講習は「合否判定はありません、講習を受けてもらい講習修了書を持って運転免許更新に行ってください」と安心させるように言ってくれます。

2)運転実技指導
2名でペアとなり実車で運転指導を受けます。と言っても合否判定や点数を付けたりなどはないので気楽に臨めます。

最初に1台の車に私ともう一人の方2名を乗せて指導者の方が教習所のコースをぐるぐると2周ほど回り運転コースを前もって教えてくれます。
コース途中には道路脇に障害物が置いてあったり、クランクの途中でわざとコースの端に乗り上げて止めた後にバックで元に戻すなどのハンドル操作を誤った時を想定した少しトリッキーなものもあります。

私のペアの方が運転するときは指導者の方は助手席、私は後ろ席に乗ります。助手席の指導者の方が次の交差点を左とかいってくれるので運転コースを覚える必要はありません。

2人1組で行うのは指導者数に限りがあるのと、ペアとなった高齢者の運転を後ろ席で見せて危なっかしいことを実感してもらう目的もあるのかもしれません。

私のペアの方はクランク乗り上げでは乗り上げすぎで慌ててバックに手こずる場面もありました。
しかし、指導者の方は何も言わず厳しい言葉を発することはないので心配はいりません。高齢者にいかに自分の運転能力が落ちているかを自覚させるのが目的のようです。

高齢者運転講習の実技

ただ教習所の車は古い車が多く、普段、自分が乗っている車とアクセル、ブレーキの利きの感覚が違い重たいと感じました。慌てずゆるりと運転すればOKです。

3)視野角・動体視力検査
運転実技指導が終われば次に視野角検査と動体視力検査です。
視野角検査は左右の丸い小さい球がついたレバーを左右に開いていき見えなくなったときに言うという単純なものでした。

視野角検査

 

4)事後講習

講習室に集合します。各人の運転実技の評価やアドバイスなどはありません。
視野角・動体視力検査の結果と見方の説明があります。

視野角・動体視力検査の結果は自分の年齢平均値と実測差分が分かるようになっており、私は視野角は良かったが動体視力が年齢平均より劣っており今まで実感はなかったのですが自分の歳をデーターで突き付けられました。

その後、例によって交通事故防止の教本も渡されていましたが経験豊富な講師の方は教本の読み上げでは面白くもないだろうと、受講者の今までの「運転のヒヤリ経験」を披露する場となりました。

私は信号のない夜の狭い交差点で曲がろうとしたときに横から黒い服を着た若者の自転車が飛び出してきて、あわや衝突となった経験から夜の狭い交差点はゆっくり曲がることを心掛けているなどを話しました。他の方もそれぞれのヒヤリ経験を披露されていました。

最後に講習修了証の紙が渡されます。以上で講習修了です。

閑散とした運転教習所

講師の方と別れ際に、教習所の玄関に「本年末にて教習所の営業を停止」と張り紙があったのが気になっていたので何故かと聞いてみると、”少子化で昨今は運転免許を取りに来る人が減っており閉鎖せざるを得なくなった”と少し悔しそうな答えでした。
若者の新規免許取得者が少なくなり運転教習所も過当競争で高齢者運転講習などだけでは経営が苦しくなっているようです。

日本は少子高齢化がさらに進み自動車運転教習所も淘汰が進んでいるようです。そのような消えゆく間際の教習所で高齢者運転講習を受けた訳です。
私が運転免許を取った1970年頃は高度成長期の賑やかで活気に溢れた自動車運転教習所だった。
それが日本社会の少子高齢化とともに、いつの間にか消えざるを得なくなっている運転教習所の高齢化と、そういう貴方も高齢者になったのだよと自覚させられた一日でした。

 

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