2019年5月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月28日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(1)ー「日の丸パソコン」、国民機とさえ言われた「PC98」 私が記録に残しておきたい現役時代の仕事の思い出です。 もう25年以上前ですが、後から振り返ると私の現役時代に一番思い入れがあり、やりがいを感じたパソコン超速開発の記録です。 熱に浮かされたように一気呵成にやりとげ […]
2019年5月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(2)ー黒船パソコンの来襲! 黒船パソコンを迎撃せよ! 92年10月に日本でコンパックの$1000パソコンProLinea386/25の発売開始を受けて、パソコンの黒船来襲と衝撃が走りました。 衝撃的だったのがその価格で最安値モデルは12万8千円で […]
2019年5月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(3)ーコストと納期の壁 コストと納期の壁 緊急会議の後、急ぎ実現仕様を検討し、新98FELLOWの仕様と価格はコンパックの最安値モデルProLinea386/25MHz(12万8千円)に十二分に対抗できるように、 ・98FELLOWは486CP […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(4)ー国民機を支えたPC98開発&生産組織 国民機を支えたPC98開発&生産組織 ここで90年代前半のNECのPC98の開発部隊、生産部隊の組織を振り返っておきます。 PC98シリーズが82年に初代のPC-9801を世に出してから04年3月に最終出荷の終焉を迎えま […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(5)ー金科玉条の「互換性」 金科玉条の「互換性」 以前の記事にPC98が国民機と言われるまでに浸透した理由の1つとして ・PC98で動くアプリケーションソフトや拡張機器の豊富な資産の蓄積、 その資産を維持し拡大するために ・旧型機との徹底した互換 […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(6)ー超コンカレント開発のマジック(1) 超コンカレント開発のマジック(1) よく開発線表は「右から左に引け」とOBに言われました。 即ち、右側の出荷開始日は動かすな、遅らせるな、左側に向かって前プロセスの開発工程をキチンと計画し、考え漏れのない練った開発 […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(7)ー超コンカレント開発のマジック(2) 超コンカレント開発のマジック(2) コンカレント開発とは一連の開発プロセス間を直列ではなく、並列に走らせ、同時進行させて開発期間(開発リードタイム)を短縮する手法のことです。 このコンカレント化の範囲は、開 […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(8)ー納期の壁を破る! 納期の壁を破る! 92年10月末に「98FELLOW疾風開発プロジェクト」を立ち上げ、全員がミッションを共有してベクトルを合わせる「キック・オフ会議」を済ませると、NEC新潟工場は急に熱気を帯びてきました。 まず、最大の […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(9)ーBottle-Neck(びんの首) Bottle-Neck(びんの首) ボトルネック(Bottle-Neck)を辞書で引くと[びんの首、狭い通路、仕事の進行などで障害となるもの、隘路]とあります。 また、IT情報用語辞典では、「生産工程の中にはボトルネック […]
2019年5月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月25日 m.m 伝説のパソコン:98FELLOW物語 伝説のパソコン:98FELLOW物語(10)ーコストの壁を破れ! コストの壁をやぶるノウハウ(1) 先に書きましたように、98FELLOWは前機種の価格半減が目標です。 超短納期の壁に加えて、もう1つのコストの壁は利益が出せるかということです。 結論からいうと、大枠のコスト削減方針を決 […]