ネット時代に新聞の株価欄は不要ではないか?
新聞の株価欄はいまだに必要なのか?
毎日届く新聞をめくる度に新聞の株価欄はいまだに必要なのか?と思ってしまう。
ネットで時々刻々変化する最新の株価がすぐに視れるのに、前日の古い株価を多くの紙数を使って旧態依然として掲載する必要性は無くなっているのではないか?と以前から疑問を感じていた。
私は仕事現役時代から仕事を辞めた今も長年の日経新聞の愛読者ですが、平日の日経新聞は株価欄+マーケットデーターに計5面を費やしているが、この5面はめくり飛ばしをするだけ。時に紙面がくっついていると、なかなかめくれずにイライラすることもあります。
年間では株価欄は約1300紙面にもなり紙面コストが掛るし、無用な紙面で新聞が分厚くなるのに勿体ない、何故、無くせないのか?
外出で車中で新聞を読みたい時はこの株価ページは抜き取って新聞がかさばらないようにして鞄に入れたりします。
証券会社やごく一部の投資のプロには昔ながらの体裁の全株式一覧の株価欄が今も必要なのだろうか?
新聞の株価欄の必要性についてネット検索してみた。
ネット検索で調べると新聞の株価欄の必要性について、他の方もやはりネットシフトが本格化しだした10年以上前から疑問を呈しておられた。
(参考)
・ウェブ隆盛時代に新聞の株式欄が生き残っている本当の理由
(野口悠紀雄氏)
この件について新聞社の見解を知りたいところだが、新聞社のコメントはネットには見つからなかった。新聞社は株価欄の有用性は下がっていることは承知はしているが無くすデメリットの方が大きいと判断しているようだ。
米国の新聞はどうなのか?
米国の新聞は株式欄があるのかネットで検索してみた。
ニューヨークタイムズはインターネット・シフトが本格化した2006年から新聞の株式欄は廃止していた。
(抜粋・和訳)ニューヨークタイムズ紙は火曜日から土曜日まで毎日の株式リストの公開を停止し、インタラクティブツールと市場情報の新しいパッケージをWebサイトで提供すると発表しました。タイムズは、より多くの読者がインターネットを使用して投資をチェックするにつれて、新聞用紙のコストを削減するために株式リストを削減し、Webサイトの新聞で提供します。
ネットか新聞か? 新聞の有用性
私は団塊世代のシニアで昔から新聞のある毎日に慣れ親しんだ世代でもあります。若い方は新聞を購読しないでネットニュースで済ます方が多いようです。
私は今でもネットよりは新聞から得られる記事の方がより深く理解でき、政治・経済・文化・生活・科学と多方面の記事が詰まっており、その一覧性が高いため、時に自分が潜在的に関心を持っていた良い情報に出くわすことが多いと感じています。
ネットは能動的に知りたい情報を探し出したり、他者とのコミュニケーションに優れ、このホームページもそうですが発信力や即時性に強みがあります。新聞はこのような点ではネットに敵いません。
ネットも新聞もそれぞれの有用性と強みとを理解して効果的に使い分けすべきと思っています。
それでも新聞の多くの紙数を費やす株価欄はネットの進化により現在では大多数の読者にとって無用の長物となっており、株価欄は無くして、むしろ日々の市況分析などを充実した方が有益だと思います。
新聞社の見解を是非知りたいものです。
(参考)新聞の有用性
・本質を見極めるには、新聞を毎日読むのが効果的