伝説のパソコン:98FELLOW物語(10)ーコストの壁を破れ!

コストの壁をやぶるノウハウ(1)

先に書きましたように、98FELLOWは前機種の価格半減が目標です。

超短納期の壁に加えて、もう1つのコストの壁は利益が出せるかということです。

結論からいうと、大枠のコスト削減方針を決めて見切り発車をした、結果は後から何とかなったということでしょうか。 とにかく時間がなかったのです。

しかしながら、98FELLOWの開発を通じてコスト削減の考え方についても大きな示唆を得ることになりました。

よくコスト削減の事例で、

「乾いた雑巾をさらに絞る」とかの精神論や

コスト低減、乾いた雑巾を絞る

「LSI化して部品削減とか」とかの部分集積論、
「コストは設計の良し悪しで決まる」とかの設計責任論、
「中国生産でコスト大幅削減」とかの中国一辺倒論、
を見聞きしますが全て「部分論に終始」している気がします。

コスト企画は表面には見えにくいものですが、総合的な方法論(組織横断のコストのベストプラクティス能力とでも言うべきもの)として捉える必要があります。

というのは、会社の利益は単純には、

会社の利益=①売り上げ-②費用(製造以外の諸々の費用)-③製造費用

です。

③製造費用の中身も色々あります。主なものでは、部品購入費、組み立て加工費、製造間接費、仕損費、物流費、倉庫費、不良資産償却費、設備費など、更に、掛かった開発費も1台当たり幾らで割掛けられます。

②費用は販売費、本社スタッフ費、共通費、事業部費用:スタッフ、技術、研究費、在庫資産補填、保守サービス費、など色々な費目があります。

また、①売り上げも売価を半分にしたら売上高も半分になったでは困る訳で、
売価を下げた分で少しでも多くの台数を売らないと、製造関連のコスト削減をいくら頑張っても追いつかず、作っても作ってもいわゆる「繁盛貧乏」の状態になるからです。

従って、コスト削減は製品仕様の決め方や開発部のコスト低減設計の施策も勿論重要ですが、それのみならず、

設計以外の要素・費目に目を向けて総合的に考えることが大きな低減効果を出すためには重要なポイントとなります。

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