パソコンの生産革命:PC-98BTO-事始め(第2章ー2)ー多種大量生産へ

Windows95以降のパソコン工場の様子

Windows95が出現した1995年以降の生産量の増加とともにモデル数も大幅に増えてきました。
デスクトップパソコン生産ラインも量一辺倒からの脱皮をはじめました。

第2章-1で述べた組み立てロボットも採用した自動化ラインはコンシューマ系(一般消費者向け)の売筋モデルをがんがん生産

②中量生産ライン

中量生産モデルは、コロの上を転がして次の作業者に送る簡易ライン(工場内の愛称はセミコロライン)を増強。生産革新活動の一環で生産技術者が市販のパイプ(イレクタパイプ:鉄パイプにプラスティックをモールド)を使って自製したものでした。(写真参照)

③第三のライン、セルラインの導入

モデル数は多いが生産量がやや少ないコマーシャル系(企業マーケット)向けパソコンのラインを、セミコロラインをベースに現場の生産革新活動によるセル生産方式に順次切り替えていきました。

セル生産というと熟練工の多能工化によって2~3人の少人数で製品を仕上げる方法が多く、なかには一人屋台方式と称して、一人で製品組み立てを誇っている工場もありました。

しかしパソコンは製品寿命が短く、NEC群馬の周辺は工場も多く外国人作業者も多くおり、我々の工場でも多くの外国人に働いてもらっていました。そこで、熟練工の確保は難しい環境なので、多能工化にはこだわらず、日本語が読めるとは限らない労働環境のなか、6~7人で組み立て検査を行う、標準的なセル生産とは若干違った形式にしました。言わばセルライン(我々の造語)形式としました。

このとき工程ごとに順次IT化を同時に始めています。これがBTOの生産インフラとなって短期でのBTOプロジェクト達成の原動力となりました。

BTO開始後1997年12月に報道陣に工場公開をしましたが、「量産ラインに交じって、BTOラインは手作りラインみたいだ」という記事が多数ありました。

セルラインの母体になったセミコロライン(ホームセンターでも買えるイレクターパイプで自製)

セミコロライン

 

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